ブリヂストンサイクル アストロG
1970年代に一大ブームを巻き起こした、フラッシャー付きのスポーツ自転車。日産ローレルやブルーバードSSSクーペ等を彷彿させる3連式の流れる方向指示器が標準装備され、その他様々な付属物に彩られた輝かしい外観は、当時の少年達を魅了した。かく言う私もその内の一人であり、親にせがんでこの1台を手に入れたのだった。定価は42,800円だったと記憶している。
クルマのシフトレバーと同じデザインのT型のレバーによる5段変速、後輪にはディスクブレーキを装備。
タイヤハウスの後部末端には泥除けを装備。
黒く長い部分には、警笛(ブザー)とコントローラーが内蔵されている。方向指示器の点滅に合わせてブザーが鳴った。画面では分かり難いが、運転者側には横長の電圧計が装備されており、電池の残量を確認する事が出来た。
単一型乾電池を6本をセットする為の電池ボックスと、ライト類が一体となった後部フラッシャー部。ここだけで、豆電球を8個も使用している。フラッシャーは赤部分が左折右折共通で、端から端へと電球3個が順番に点滅し、最後にオレンジ部分が点灯する。ブレーキ灯は下部の逆台形部分の下方が1個の電球で点灯し、夜間の尾灯はその上部の横に二つ並んだ四角い部分が、電球1個ずつで点灯する。この尾灯は発電機で点灯したので、停車すると消えてしまうのが残念だった。大きなGの文字の反対側の黒い箱は工具入れで、電池交換の為のドライバー等が入っていた。
2012.12.14、東京ビッグサイトで開催中の「エコプロダクツ2012」の会場にて撮影