いすずBX341/金沢産業 1959年製造 (森下企業様所有)





  新潟県湯沢町にある森下企業様は、大変貴重なボンネットバス(いすずBX341/金沢産業 1959年製造)を所有されています。元を正せばこのバスは、広島県の福山自動車時計博物館が、広島県に有った瀬戸内(せとうち)バスの廃車体を自走可能なまで完全に復元したもので、暫くの間送迎等で活躍した後、2004年8月にこちらにお嫁入りしました。種車の状態は客室部分はそれなりに残っていましたが、ボンネット部分は無残に朽ち果てており、殆ど手作りの部品で再生されています。3本のフロントグリルの飾り帯はオリジナルより少し角張っていますが、全く違和感が無く味わいの有るものになっています。室内には瀬戸内バスの名残りが随所に見られ、瀬戸内海の潮の香りが漂ってくる様です。

 
  撮影にあたっては、お忙しい所を、バスを撮影場所まで運転して下さった専務様をはじめ、社員の方々に大変お世話になりました事に、深く御礼を申し上げます。それでは、このバスを画像で詳しくご紹介します。

                                      2004.1122撮影


宇都宮から日光を通り、金精峠を超えて群馬県へ。天気は快晴だったが、群馬県側の路面は昨夜降った雪に覆われていた。


車庫で休んでいたバスは、一発でエンジン始動。力強いディーゼルエンジン音を響かせて出庫する。


45年前に金沢産業が作り上げた美しいボディが、21世紀に見事に蘇った。


滑らかな曲線で構成されたフロントノーズ。3本の飾り帯は手作り品。


                   後部窓上のつながった雨樋や山形に彫り込まれたナンバ−プレート取り付け部が特徴的。
                   また、尾灯のサイズは現行品よりも一回り小さい旧規格のものが付く。

            屋根の前端部と後端部。フロント窓はパンタグラフで可動し、三角窓は長穴式のレバーで可動する。
            独特な形状の最後部の側窓も可愛い。

ドア付近には金沢コーチの名盤が残る。


鳥の翼の様に開閉させるボンネット。


綺麗に整備されたエンジン(左側)


(右側)


落ち付きの有る淡い水色の内装色。シートは板バネ式で、座っているとピョンピョン跳ねる。


      最後部中央の座席に座るとこんな感じである。昭和30年代のガキ大将が乗車口から乗り込んで来そうである。
      最後部の側窓は何とも表現し難い形状。ボディーメーカーによって多くのバリエーションが存在した。

シンプルな運転台の前方に伸びる尖がった長い鼻。運転には車幅感覚を磨く必要がありそう。


車内随所に見られる瀬戸内(せとうち)バスの名残り。旧登録番号板も残存。


新製当時から貼ってあったと思われる、達筆な注意書き。


シンプルなメーター類。


専務様の華麗なハンドルさばきで、魚野川に沿って快調に走り車庫へ戻った。


帰りがけに戦場ヶ原から見た、夕陽に染まった男体山。


同じく、夕方の金精峠から見た男体山。下方は湯ノ湖。


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