神戸市交通局 いすずボンネットバス (こべっこ2世号)





  一度、自家用バスとして復活した1956年式のいすずBX131の再度の引退と引き換えに、1993年にBX131をそっくり模して製造されたのがこべっこ2世号です。エンジン、シャーシーはトラックベースのもので、いすず自動車が製造し、ボディは京成自動車工業が架装しました。ボディサイズは本物のBX131よりも一回り大きくなっており、ちょっと不格好な感じがします。しかし、美しい曲面で構成されたフロントフェンダーやボンネット、丸みを帯びたボディや後部曲面ガラスなどは、実車を余すところなく忠実に再現しており、設計者の熱意が感じ取れます。製造後、10年が経過していますが美しく手入れされ、港神戸の街を元気に走る姿が見られます。

撮影場所:中央営業所 2003年12月


諸元 
形式  いすずU-FTR32FB改
年式  1993年
ボディ 京成自動車工業
全長  8,100mm
全幅  2,390mm
全高  3,180mm
重量  6,290kg
定員  39名
均整のとれた美しい顔立ちはオリジナルそのまま



シャーシー、ボディ共に頑丈そうな作り



   ナローの特徴であった狭幅の非常口も再現
   矢印式方向指示器は採用せず


    窓下胴体部分の高さがオリジナルよりも高い
    後部床下には冷房用のサブエンジンを積む


フロントエンブレムは複製の様だ



 リアエンブレムは1962年製までのいすず車標準仕様のもので、
 いすずの在庫品を取り付けた


   この丸型ランプの配列は原形にはなかったパターンだが、
   実に自然体である


  美しく叩き出されたフロントフェンダーは実にクラシカル
  一方で、大型ミラーやサイドウィンカーは現代風


後部窓は幾分ボディラインより奥に入り込んでいる



ボンネットバスに欠かせない、アポロ式方向指示器



運転席の上を横断する様に、大型の冷房噴出し口がある



セルロイドは死語になりつつある



第一位の側窓は、オリジナルに比べてかなり長い

交通局のシンボルマークといすずの旧銘盤との共存は初めて?


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