さようなら 新常磐交通自動車の植田駅−田人線


広々とした植田駅前のバスターミナルに姿を現した田人(たびと)行き。シンプルだがどこか温かい響きのある地名だ。


植田駅前のバス発着所における、一番駅寄りの乗り場が田人行きだった。


方向幕の変換中に、既に廃止されている勿来駅−入旅人(いりたびゅうと)線の幕が現れた。上3枚 植田駅





田人は、日本のふるさとを感じさせる、素朴で静かな佇まいの町である。上4枚 田人町内


中型のRJ172Bがぴったり収まる、田人のバス折り返し所。


  2006年9月30日限りで廃止された、新常磐交通自動車の植田駅⇔田人線。素朴で温かみの有る行先表示幕はついに見納めとなりました。平日の朝昼夕のみ、僅か3便の運行で、中型のRJ172Bの独断場でした。田人からほんの少し足を延ばせば天の川へ至り、田人はその通過点でした。町内には旅人(たびゅうと)や入旅人(いりたびゅうと)といった珍しい地名もあり、その名前の由来には大変興味が有ります。(撮影日:2006.9.29)



午後1時頃、植田駅のバスターミナルをほぼ埋め尽した路線バス。

正面に向って一番左端から、一番右端へ移動する田人行き。

上遠野(かとうの)は、田人と近い距離にある町である。

側面の方向幕にも、温かい響きが有る。

朝一番の下りが田人にやって来た。今日はバス折り返し所を通過し、天の川方面でUターンして来た。

田人バス停前で時間調整する、朝一番の上り便。そして定刻通りに出発。

製造後24年目のRJ172Bが、静かな田人の町内を抜けて行った。その約7時間後、第二便としてやって来た。

別当(べっとう)川を渡ると、間も無く終点である。

中型バスがすっぽり納まる、田人の折り返し所で数分間待機する。

そして、上りの第二便として出発して行った。




バスが通っていた事実は、ゆっくりと人々の記憶から消え失せてしまう事だろう。

田人(たびと)町旅人(たびゅうと)は、とても良い響きの地名である。

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