技研製作所様のボンネットバス、消防車


ヴォクスホール ベドフォード 技号


日産UG590/新日国工業 四万夢太号 


トヨタDB90/松本車体製作所 九重号


日産U690/西日本車体工業 大見号


いすずTSD40/北村製作所 創造号


トヨタDB100/不明



  地球に優しい「圧入工法」を世界で初めて実用化した、高知市にある技研製作所様が保存されているボンネットバス、ボンネット型消防車をご紹介します。ピカピカに磨き上げられた車体からは、その前身を想像する事すら出来ませんが、殆どが朽ち果て行く廃車に息を吹きかけて、手作業で蘇らせた再生車です。地元のバス会社の整備部門とタイアップして車両のメンテナンスを行い、6台のボンネットバスは1台を除き公道における自走が可能ですが、現在、3台については車体をジャッキアップして、サスペンションやタイヤへの負荷を軽減し、更に埃避けのカバーを掛けて、休車状態となっています。
  訪問の際、関係者の方々には大変お世話になりました事を、御礼申し上げます。有り難うございました。
(車両形式、及びボディメーカーは一部推定です)

ヴォクスホール ベドフォード。円弧を描く側窓や後側に傾斜したスライドドアが、国産のバスボディには見られない特徴。

後部デザインも何となくイギリス調である。長距離走行に備えてなのか、観音開きの大型トランクを持つ。

現在、直に自走出来るのが、ベドフォードと日産UG590。

このフロントマスクは、福山自動車時計博物館が現在レストア中の、千曲自動車のUG592と同一である。

レンズ部分がオレンジ色となり、文字通り進路を示す明かりを灯す、矢印型方向指示器。新製当時は赤色だった。

ボンネット先端で輝く日産エンブレム。

昭和30年代前半まで標準装備だった、矢印型レンズ。

方向幕周辺にも、デザイン性がある。

全ての車両は、大きなドーム型車庫に大切に保管されている。

いすずTSD40/北村。後部が角張った最終型。土佐電ドリームサービスの後部丸型のTSD40/北村との共演を期待したい。

日産U690。前身は、かつて高知県交通に大量に在籍していた同型車両の内の1台かもしれない。

      トヨタDB90。松本車体との組み合わせで残っているのは、恐らく国内唯一。九重号の由来は、かつて九州産業交通で
      活躍していた事を考慮されての事と思われる。非常口は右後部側面にあるが、後部窓は丸みを帯びた独立3枚型。また、
      ボンネット先端には「D」のマークがあり、ディーゼルエンジンを示したものであろう。

        モデルチェンジにより、左側のスタイルが右側のスタイルに変化し、近代的なデザインとなった。DB100は
        まだナンバー取得されていないので、これから再生作業に入ると思われる。

いすず梯子消防車。横目4灯式の近代的なスタイル。

日産ポンプ消防車。こちらは縦目4灯式。

トヨタ梯子消防車。甲府市で活躍していた様だ。


2006.3.19撮影 技研製作所様、ご協力、誠に有り難うございました。


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