消え行く、福島交通のブルドッグ(MP118K/三菱) 










  2006年9月15日、郡山市内をクルマで走行中に、方向幕の外されたブルドッグ、MP118Kの回送車と遭遇しました。ナンバーはまだ営業用でしたが、運転していたのは整備士さんだったので、いやな予感がした為追いかけようとしましたが、直ぐに見失ってしまいました。走り去った方角から、市内の車庫か営業所だろうと何ヶ所か探し回って、最終的に郡山営業所へお邪魔させて頂いたところ、先程目撃したブルドッグを検査庫内で発見。他に4台のブルドッグが東北新幹線の車窓から見える位置に綺麗に並べられて留置されていました。しかしナンバープレートは付いているものの方向幕は無く、明らかに廃車が近い事を意味していました。撮影を開始して10分も経たない内に、何と並んで留置されていたブルドッグが検査場へ1台また1台と移動を開始したのです。そして、順次ナンバープレートが丁寧に外されていきました。偶然にも今日は、5台のブルドッグの車検を終了する日だったのです。1500番台はブルドッグの最終グループで、即ちモノコックバスの全車引退を意味します。外観は製造後24年目とは思えない程綺麗なので何とも勿体無い感じですが、安全性や維持費等を考慮すると今が潮時なのかもしれません。方向幕の無い後部の大型窓や丸型尾灯は、貸切車を彷彿させるデザインで高級感があります。まだ、他の営業所にナンバー付きで存在していると思いますので、せめて1台くらい車検を継続して頂けないかと願いたい所です。



東北新幹線からも確認出来た留置中のブルドッグ。奥の方から15-16、15-15、15-12、15-18。

郡山市内で偶然目撃し、私をここに引き寄せたのはこの15-17だった。

先ず15-12から移動を開始し、検査場の奥へ留置。

次は15-15が15-12の隣へ並べられた。

この時点で15-17を含めて3台が集められた。

次に15-18が少し離れた場所へ留置された。

4台が集まった頃、ナンバープレートの取り外しが開始された。

4台が並んでいた光景は、あっという間に15-16が残るだけになってしまった。

その15-16が沢山の貸切車両に見送られ、ゆっくりと旋回して検査場へと向かう。

愛称に似合わない綺麗な顔立ちだ。

作業は淡々と進められ、ブルドッグの登録は抹消されていった。

三春でも1台のブルドッグが運用から外されていた。

更に別の場所にも2台が留置されていた。廃車後だいぶ時間が経過している様だった。

画像は全て、2006.9.15に撮影。


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