東海自動車 いすずBXD30  伊豆の踊り子1号、2号





  ボンネットバスの動態保存活動をいち早く開始し、今も尚、運行を継続しているのが東海自動車である。一旦は廃車された自社発注のボンネットバスを「伊豆の踊り子号」として復活させ、踊り子の衣装を纏った車掌さんを添乗させるという粋な計らいが話題を呼び、現在も人気を博している。一時は広島県の鞆鉄道で廃車になったボンネットバスを踊り子2号として復活させて運行していたが、こちらは残念ながら既に引退し、福山自動車博物館に引き取られて保存されている。1964年(昭和39年)生まれのいすずBXD30は今年で40歳であるが、綺麗に手入れされて今日も伊豆の深い山中を駆け巡っている。


伊豆の踊り子1号  いすずBXD30/川崎航空機工業(1964年式)


1981年6月(乗車、撮影)、10月(撮影のみ) 1984年12月(撮影のみ)
修善寺の車庫で出番を待つ。脇には古風な電話ボックスが・・・


今日、一番目の下りが入って来た。私も乗車する。


途中、古い商店の前で運転停車する。


踊り子の衣装を付けた車掌さんが車内を回る。


私を含め殆どの乗客が下車。踊り子さんともお別れ。


昔懐かしいアポロ式方向指示器


 丸っこい後姿を見送る。ここから徒歩で対向する踊り子2号を
 迎える。今考えると、危険と隣合わせの冒険であった。


暫く歩くと突然踊り子2号が現れ、咄嗟にシャッターを切った。




天城峠をゆっくりと登って行く。


箱型バスとすれ違う日常の風景。


修善寺営業所でのスナップ。


3年後に訪れた時には塗り分けに小変化が見られた。


窓の上に雨樋のある、独特なリアスタイル。


快晴の下、鮮やかに映える河津ループ橋をバックに。





寒いバス停で待つお客さんを確実に拾って行く。



伊豆の踊り子2号  いすずBXD30/帝国自動車工業(1966年式) 奈良交通→鞆鉄道→東海自動車→福山自動車博物館

撮影:1981年6月 1984年12月

沢山の観光客でごった返す浄連の滝で出発を待つ。


険しい天城峠に挑む。


面積の広いリアウィンドウが帝国ボディの特徴であった。


河津ループ橋を駆け下りて来た。


橋のたもとを折れ、河津七滝へ。


バンク角の付いた道路を華麗に走り抜ける。


可愛らしい後姿。


河津七滝を出発し、浄連の滝へ向う。


エンジンを吹かして河津ループ橋へ挑む。


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