呉市交通局 いすずBXD30



  国内で最後までボンネットバスが定期路線を持っていたのが呉市交通局であった。ここは山間路線は無い所であるが、何故かボンネットバスが1968年(昭和43年)まで毎年数台ずつ増備され続けた。ループを描く音戸大橋を渡る所が最大の見せ場であろう。形式はすずBXD30/川崎航空機工業に統一されていたが、年式の違いで様々なバリエーションを見る事が出来た。松竹映画「故郷」ではバス停に一旦停車後、寂しく出発していくシーンが印象的であった。現在も1台が当時の姿のまま動態保存され、瀬戸内海を横目にのんびりと走る姿を見る事が出来る。

撮影及び乗車日:1983年4月



車体標記No.Is681 1968年導入の1台目 今日はお尻を瀬戸内海へ突き出してお休み


スモールランプ撤去、標識灯塗りつぶしなどのメンテナンスの合理化が施工されている


51-79の車内 木貼りの床や3方シートが懐かしい



車体標記No.Is682 1968年導入の2台目 


早瀬大橋バス停で小休止する


瀬戸内海を眺めながら出発前の一時を過ごす


走行中、運転席の後から前方を望む


終点、藤の脇は寂しいバス折り返し所であった


小さな漁港の脇をかすめる様に走る51-80


瀬戸内海の島々を横目に子供達を乗せて・・・


営業所に廃車留置されていたIs632


同じくIs642 フロントスタイルは過渡期の折衷型



映画「故郷」に“出演”したIs641 ナンバーは29-08と読み取れる


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