岩手県交通 弁慶号 日野BH15/キンサンコーチ(1964年製造)


  かつて岩手県南バス(I K B)は大量のボンネットバスを所有していましたが、1976年に引退したこの車両が1982年に「弁慶号」として復活し、岩手県交通の一関営業所(旧I K Bの一関営業所)に配属されて長らく活躍してきました。しかし老朽化の為に、2007年3月に新車導入時から数えて3度目の引退となってしまいました。同社は貴重な日野製ボンネットバスの姿を、動態及び静態保存の形で四半世紀に渡って伝え続けてきた事になります。是非またいつの日か、岩手路を元気に走り回るこのバスを見られる事を信じたいと思います。
  これからご紹介するのは、引退後間も無い2007年4〜5月、えさし藤原の郷にて公開された時のものです。ナンバーは既に切られていましたが、現役時代そのままの姿で展示され、大勢の観光客の視線を集めていました。












丸みを帯びたボディに、矩形の引き違いサッシ窓を自然に組み込んでいる。

剣道の面を思わせるフロントグリルと、同年代の帝国ボディに良く似た後部スタイル。

155馬力のDS50型エンジン。

銘盤の数々。

シンプルな運転席。フロントガラスは嵌め殺しである。

内装もぶ厚い鉄板で覆われている。

座席は長距離バス用のリクライニングシートに交換されている。

薄いグリーンの内装色が、一段と落ち着いた雰囲気を醸し出す。

2007.5.3、4撮影



以下は現役時代の姿です。



2006.8.5 一関営業所




1986年頃 中尊寺付近



















上6枚 復活して間も無い1982年8月、一関営業所にて撮影。

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